給与明細から見る税金 額面と手取りの差額把握してます?

税金
スポンサーリンク

自分が払っている税金について理解していますか?」では自分が払っている税金の種類について学びました。

 

意外と知らない税金が多く自分の常識の無さを痛感しましたが、自分が払っている税金の種類について知ることができました。

 

前回は税金の種類に重点を置き具体的にいくら払っているのか金額について計算しませんでしたので、今回は給与明細を見ながら具体的に計算を行うことで自分の支払っている税金・保険料について勉強していきたいと思います。

スポンサーリンク

給与支給額から引かれている控除項目

給与明細を見ると支給の項目の他に控除の項目があり、総支給額から控除額を引いたものが実際に振り込まれる金額になっています。

支給額については会社によって項目が変わってきますので今回は総支給額から引かれている控除項目について勉強していきます。

 

控除項目

  1. 住民税
  2. 所得税
  3. 健康保険料
  4. 厚生年金料
  5. 雇用保険料
  6. 労働組合費
  7. 社員預金

 

私の所属している会社では上記の項目が控除項目となっております。6以降については組合・人によって違いますので今回は省略いたします。

 

具体的に金額を計算するために、今回は東京都品川区在住、全国健康保険協会加入、月収額面30万、ボーナス4ヶ月分の年収480万円(去年も同じ給与)、妻子なし独身30歳の人の場合で計算していきたいと思います。

 

控除項目①住民税

住民税=均等割平等負担する金額)所得割前年所得じて負担する金額)
所得割=(所得金額-所得控除額)×税率-調整控除額
※所得金額は前年の1月〜12月までの所得金額

 

所得金額

まずは所得金額を計算していきます。

給与所得額は下記の表から計算することができます。

給与所得控除額=年収480万円×20%+54万円=150万円
所得金額=480万円-150万円=330万円

 

所得控除額

基礎控除=33万円
社会保険料控除(概算)=年収480万円×14%=67.2万円

所得控除額=33万円+67.2万円=100.2万円

 

課税金額

課税金額=330万円-100.2万円=229.8万円

 

調整控除額

調整控除額とは所得税と住民税の人的控除額の差を調整するために作られた制度です。以下の算出方法で出した金額を合計額から控除します。

調整控除額=2,500円(最低額)

 

ここまでわかったところで、具体的な計算に入っていきたいと思います。

東京都の都民税率
=所得割4%+均等割3,500円

品川区の区民税率
=所得割6%+均等割1,500円
合計=所得割10%+均等割5,000円

 

住民税=5,000円+229.8万円×10%-2500円=232,300円

この金額が1年でかかる金額になります。1ヶ月にすると19,358円です。実際には保険料控除などの控除額が人によって異なりますので、同じ年収でも住民税の金額は変わってきますので注意が必要です。

 

控除項目②所得税

所得税 = 課税所得 (給与所得-控除額)× 税率(控除額あり)-税額控除額(配当控除や寄付金控除、住宅借入金等特別控除など)

 

給与所得控除額は下記の表から求めることができます。

課税所得=給与所得480万円-給与所得控除(480万円×20%+54万円)-控除額(基礎控除38万円+社会保険料控除67.2万円)=224.8万円

 

税率

今回の例では税額控除は考えませんので、上の式で出した課税所得と税率から所得税を出すことができます。

所得税=課税所得224.8万円×10%-97,500円=127,300円

 

実際には毎月の所得税は「給与所得の源泉徴収税額表(平成27年分)月額表 [国税庁]」に従い毎月の給料によって決まり源泉徴収(給与天引)での支払いとなります。

そして年末調整や確定申告を行うことで、正確な所得税を計算し差額分を支払ったり払い戻しを行います。

 

控除項目③④健康保険料・厚生年金料

健康保険料・厚生年金料は、4月、5月、6月の3ヵ月間の給与を平均して標準報酬月額を算出し、1年間は算出した標準報酬月額から保険料を計算して支払いを行います。4月〜6月に残業は残業を減らした方が良いと言われるのは、この標準報酬月額が高くなってしまうのを防ぐためなんですね。

 

平成29年9月分(10月納付分)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表:引用 国税局

この表から計算していきます。

健康保険料=178,380円{(標準報酬月額30万円×9.91%/2)×12}
厚生年金保険料=329,400円{(標準報酬月額30万円×18.3%/2)×12}

 

これが毎月支払う社会保険料の合計金額です。これに加えてボーナス(賞与)にも社会保険料はかかってくるのでこれも計算していきます。

 

賞与の保険料額は賞与額から1,000円未満の端数を切り捨てた額×保険料率/2で計算することができますので、賞与を夏冬それぞれ2ヶ月分とすると、4ヶ月分で120万円に保険料率をかけて2で割った金額が賞与にかかる保険料となります。

 

賞与にかかる社会保険料(健康保険料+厚生年金保険料)=140万円×(9.91%+18.3%)/2=197,470円

社会保険料合計=178,380円+329,400円+197,470円=705,250円

 

控除項目⑤雇用保険料

雇用保険料は下記の表から算出することができますが、年によって料率が変わってくるので注意です。

年間雇用保険料=賃金総額480万円×雇用保険料率0.3%=14,400円

 

まとめ

ここまで計算してきたものをまとめると

  • 住民税=232,300円
  • 所得税=127,300円
  • 健康保険料+厚生年金料=705,250円
  • 雇用保険料=14,400円

これらを合計すると1,079,250円になります。年収が480万円なので2割強も税金と保険料として払っているのですね。手取りは3,720,750円となります。

 

今回の計算は給与のみの場合の計算でしたが、これに給与以外の所得があるとそこにも税金がかかってくることがありますので税金の支払い額は増えますし、今回計算していない所得控除の項目がある場合は控除額が増えるので税金の支払いは減ります。実際は人によるとしか言えないのでケースバイケースということです。

 

今回は計算しやすいように月額の報酬を30万円としましたが、実際に自分の年収で計算を行い、源泉徴収票を見て自分の計算があっているか確認することが重要です。

 

皆さんも自分の払っている税金を自分自身で計算して見てください。そうするだけでお金に対する考え方が今までと少し変わってきます。

 

お金の教養を学ぶ第一歩ですね!

コメント